健康NEWS 2023年 1月 B面 西平先生の医療雑感 

自分は酒がとても好きである。

カウント・ベーシーを吹きながらチビリチビリ水割りをなめる。ケニージーを聞きながらバランタインの17年をグビリといく。ジョン・デンバーをBack Ground Musicにして草の地面に腰を落とし、ジャックダニエルを飲む。吉幾三には新潟の久保田が良くあう。ダンドゥトゥ(インドネシアのディスコダンス)には、スラウェシでできたAllenの味の醸造酒か!Lisoi(インドネシアバダン地方の歌)を歌う時には、やはり片手にBir Bintang(インドネシア現地のビール)だろう。
酒を飲む雰囲気の好きな人は多い。しかし自分は酒が好きである。米を(これもシャム米のような細長い米でなければならない)むして、後に黒麹を入れ、泡の高く立ち始めた頃を見計らって液を蒸し蒸留する。自分の最も誇りとする泡盛の花酒の出来上がりである。80~85度近くある。その酒を10斗~30斗も入る大きな甕に入れ寝かせる事5年。まろやかで、時には甘みも感じさせる沖縄の泡盛ができる。自分が最も誇りとし、好んで飲む酒がこの泡盛である。沖縄の焼酎は強くて駄目だという人がいるが、強すぎれば水割りでもいいし、お湯割りという手もある。数年、瓶のなかで寝かせると、OHの水酸基が方向性を持つ為に口当たりが柔らかくなり、まろやかになると言う説があるが、確かに、古酒(クースー)には他のスピリッツにない風格がある。泡盛を何もストレートで飲まなければならないという規則は無い。ミルクで割ってもいい。麦茶で飲むのもいい。僕らのジーサン達は、炭酸で割ってハイボールにして飲んでいた。
インドネシアに来て、この泡盛と良く合う音楽は?と探してみた。ダンドゥトゥの原曲と言われるスマトラの音楽はこれに良く合う。ドミファソシドと上がり、ドシソファレドと下がってくる琉球音階とこの国の音階は良く似ていて、じっと聞いていても、どこの国の音楽かよくわからない事がある。とにかく、この音と沖縄の泡盛は良く合う。
音楽とはいい得て妙で、音を楽しむのが音楽で、メロディーがどうのリズムがどうの、ハーモニーがどうのと苦しみ始めては音楽ではなく、楽しく音を出している中に、メロディーもリズムも、ハーモニーも後からついて来る。人は生まれながらにして、良い物を良しとする性格をそのえている。もちろん、他の動物もそうだが……。とにかく、いいものは良いと思う能力を持っている。音を楽しんで演じる者も、聞いている者も、楽しく、楽しく……するとそこに音楽が生まれてくる。うまくなる。そしてそこに酒である。
酒は気持ちがいい水か、はたまた百薬の長か?先週号のNew England Journal of MedicineのOriginal article takingは、HDL‐Cholesterol LDL‐Cholesterolに変化させ、心筋梗塞のリスクをさげるという文献が載っていた。同じ号の本にアルコール性肝炎のレビューものっている。困ったものだ……。飲むべきか、飲まざるべきか……。Tidak Bolehsampei Mabuk(酔うまで飲んだら駄目)ということか?
ここで、〝うんこのDr.〟としては酒と下痢の話を少ししておく。人間の腸は7mもあり、その表は樹林の様な絨毛というものが乱立し、腸の吸収面積を多くしようと努力している。その面積はテニスコート一面の広さにも及ぶといわれている。慢性のアルコール摂取者は、葉酸の欠乏がひびいて、その腸上皮の代謝が低下し、絨毛がだんだん低くなり、その面積は半分以下に減少し、ひいては下痢が慢性的に続くという事になる。ビールで深酒した翌日には、このメカニズムとはちょっと異なった病態で下痢を起こすことになる。商社の人間や(僕のおつきあいを願っている人間に限るが……。もしそうでない人の場合は、前もって勘弁してもらって)酒好きの人間が下痢で診療所を訪れたときは、どれが、その原因となってりいるのか迷ってしまうことがある。
でも、これら下痢をする程酒好きな人間は、同時に音楽もすきである。New York New Yorkを毎回歌って皆を酒と同時に酔わせる人。フランク・シナトラを本格的な英語で歌う人。堀内孝雄を気取って腕を右斜め上に挙げて歌う人。僕が〝Lisoi〟を練習したくて何回もカラオケをリクエストし、その度、女の子の失笑を買う様に、8時前にカラオケにきて、練習して帰る人!皆、酒が好きで、そんな人は僕も好きである。 ん!やはり、酒と音楽。音楽と酒。 これでなくて何の人生の楽しみか……。
若山牧水の「……酒は一人でのむべかりけり!」という境地にはなかなかなれず、皆でワイワイガヤガヤ、時には李白の様に千鳥足で友人の家を訪ね歩き、話に花を咲かす。そんな酒を飲みたい。そして、沖縄では蛇皮線(三線)、西部劇ではFork Guiterと  ハーモニカ、ドイツではアコーディオン、……と音楽。そろそろ酔ってきたかな……。
毎回の接待の酒に悩まされている人。夫の深酒に困っている人。今回はごめんなさい。原稿用紙のそばに酒があると、ついつい  酒に手がいき、話も自分の都合のいい話になってしまう。 その次は酒ののめない人の話でも……。

ウィ~!

ヒック!

 

おかわり!

=西平医院 院長 西平守樹先生=

 

つきしろミニデイネット ~ バザー3年ぶりの開催 ~
バザーの売上金 : 140,530円

元来、バザーとはボランティア団体などが資金集めのために物品を持ち寄って開く即売会で、いわば慈善市で人を助けること、特に恵まれていない人々に金品を送って助けることを言うと思います。
平成21年度までは小地域ネットワーク事業として老人会主催で行ってきましたが、平成22年度に老人会より「これは自治会主催で行うべき」と事情説明があり自治会主催となり、名称も『つきしろミニデイネット』といたしました。ところが自治会も22年度の予算にはその項目は計上されてなく、予算づくりとして新しい取り組みを考えバザー開催の歴史がスタートしました。このバザー開催の特徴は高齢者の皆さんが健康づくりのために会場づくりや物品のレイアウト、喫茶コーナー、売り上げの計算、片付けまですべて  高齢者自分達で行います。
今回の開催はコロナ禍の影響で3年ぶりの開催となりましたが 物品が豊富で多くの皆さんや区外の方から「すばらしい!自分達の区でも」とお褒めの言葉がありました。
つきしろミニデイネットの本意は、高齢者の皆さんが要介護に ならないように、公民館に集まり健康活動をして、自分で自分を守る生き方を実践していることです。65歳以上の皆さんが集い  ゆんたくひんたくは心の妙薬になり、長寿への秘訣です。

『つきしろPTA 運動会』

コロナ禍でPTA行事も思うように出来ませんでしたが、去る12月30日に、つきしろPTAミニミニ運動会を開催することが出来ました。グラウンドで行う予定でしたが、当日は雨天のため公民館内での開催になりました。
プログラムは運動会の定番、玉入れ・パン食い競争  リレー、そして最後を飾るエイサーと、ちびっ子から6年生、保護者の皆さんと盛り上がりました。
お昼は、ナイヤさんに弁当をお願いし、みんなで美味しくいただきました。
雨が降り寒い運動会でしたが、子供達は、運動会のプログラムに元気いっぱいフル出場で、寒さなんか感じることなく動き回り、楽しい時間を過ごしました。
年末の忙しい中、そしてコロナで集まる事が厳しい中 参加してくれた子供達や保護者の皆様には、本当に感謝します。ありがとうございました。
つきしろPTA会長 新垣 千夏

 

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