健康NEWS 2023年 8月 A面 =嘘も方便=

~正しい目的に使う場合、嘘が方便では!~

ある雑談の中で、なるほどと思ったりもしましたが、でもちょっとおかしいなと思った話があります。西洋から入ってきた風習の1つに、4月1日の『エイプリルフール』というものがあり、この日は噓をついて相手を担ぐというようなことがあります。日本語の直訳では『4月馬鹿』といって、嘘をつかれだまされた人を指す言葉として使われています。平生、嘘をつかない人が4月1日だけ嘘をつくというのならかまわないが、日常生活の中でよく嘘をついているような人が「あ~今日はエイプリルフールだから嘘をついてもいいんだ。」というのは、おかしいと思います。
ことわざに『嘘も方便』という言葉があり、方便という言葉がいかに悪い意味で使われているように思いますが、実はよく調べてみると、この方便という言葉には『正しい目的に導くための便宜的手段』という意味があると言います。
お医者さんから聞いた話しですが「あなたは胃癌です。あと3ヵ月しか命がありません。」と言われると、医学では3ヵ月生きると思われていた人でも、2ヵ月で死んだり1週間で死んだり、早い場合は2~3日で死んでしまうということもあります。ところが、それに対して「心配することはないですよ。あなたは軽い胃潰瘍だから。」と言うと医学では2ヵ月と思われていた人が、6ヵ月極端な場合には  5年・10年と生き延びることもあると言います。相手の命を1日でも長く伸ばすというような正しい目的に使う場合の嘘が『方便』という事になるのではと思います。
子供に向かって「早く寝なさい。」というと「そんなこと言って、ぼくたちが寝たらお父さん・お母さんはおいしいものを食べるでしょう。」と言います。「馬鹿な事を言うんじゃない。そんなことはないよ。」と返事します。ところが、子供が寝たころになると「もう寝たぞ、それじゃメロンでも食べようか。」なんて言う。これを嘘も方便というのはとんでもないことで、これは大きな間違いであると思います。それはあくまでも自分の都合によって嘘をついているわけですから、こういうものは嘘も方便とは言わないと思います。
しかし、親に言わせると「いや、実は夜遅くなっているから子供に食べさせると、おなかの調子が悪くなったり、寝小便でもしたらいけないから。」という理屈をつければ、嘘も方便という事になるのでしょう。
親が子供を医者に連れていくとしたら「さあ、病院へ行こう。苦しいだろ。熱を下げてもらいましょう。注射なんてなんでもないよ。あんなもの蚊がチクっと刺すくらいのものだから少しも痛くないよ。」と言い、本当は自分だって注射されたら痛いと言うくせに!蚊が刺すくらいだ!なんてことを平気で 言っている。この場合には嘘も方便と言えるのだと思います。なぜかと言いますと、子供の熱を下げてあげたい、あるいは病気の苦しさを除いてあげたい、という目的を果たすため嘘をついているのであるから、嘘も方便と言えるのだと思います。
どうも私達は、日常生活の中で自分勝手な嘘をついて、いかにも嘘も方便というような言い方をしているのではないでしょうか。つまり私が思うのは方便というのは手段という言葉に当てはまると思うからです。絶対に正しい目的があるならば手段を選ばない、というような悪い意味の使い方もありますが最終的に嘘をつく場合、私達は本当に相手の事を思っているのでしょうか。あるいはただ単に、自分  勝手な手段として使っているのでしょうか。こういう反省をしながら、正しい目的のための嘘だけを ついていけばいいのではないでしょうか。皆さんは、どうお考えになりますか?

 

 

健康に生きる 心と身体が喜ぶ 日々の過ごし方
~ ゆとり・余裕を持つ姿勢~

ある方と話をしていて私はこのように考えてみました。あまり考えすぎると自分の健康にゆとりがなくなると思いました。なぜか、事態の深刻さを感じたり、人に比べて自分の覚えが悪いこと、理解力が低いこと、知識がないこと、また学歴がないこと、という事に関して、この方は悔しい思いをしている。このような悔しいという感情は、人の健康においては良い方向にも悪い方向にも働きます。
良い方向の働きは『自分は頭が悪いから、人よりもっと努力しなくてはいけない。』というように、さらに自分を行動させる意欲にもつながります。しかし、悪い方向に働きこの悔しさに振り回されてしまうと『頭の悪い自分はどうせ何をやってもダメだ。』と前向きに生きていく意欲を失う方へ向かってしまいます。このようなことを高齢になっても考え込み、知り合いや友人に悩みを語っています。この方はいつも身なり、暮らしぶりなどに無駄なことはせず、地道でつつましい方で  ゆえにこの人の真面目さがわかります。私は「自分の欠点を意識するよりも、自分の個性を生かすことを優先することだと思います。」と話しました。物覚えが悪かったとしても人一倍努力をして大きなことを成し遂げられる人もいます。自分のマイナス面を意識しないでプラスの面を伸ばしていけば悔しさの感情に振り回されることはなくなると思います。
健康に生きるには、やはり自分の素直さを優先し【ゆとり】と【余裕】をもって過ごしたいものです。人はよく『健康ですこやかに…』と願います。それは心身が健全であることをいうと思います。

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