~ネガティブな感情を『書く』という行為で切り離す~
若い時から書くことが好きでいいこと、いやなこと、とんでもないことが起きても書く。例えば、ネガティブな気持ちがあったとしても書くことで前向きになり、腹が立ったことや悔しかったこと、辛かったこと、心配事など書き連ねていきます。
何のためにこんなことをしているのかと言いますと、自分の中にあるネガティブな感情を『書く』という行為によって一旦、自分の頭の中から追い出してしまうためです。世間的な事、理屈に合わない自分勝手な人との対応など、誰にも言えないことを思い切り吐き出します。書く日記上なら、たとえ人を殺しても、またいくら悪口を書いても罪になるわけではありません。こういうネガティブな感情をぐっと飲みこんで耐えるのは精神衛生上好ましくない。心の中が不快でいっぱいになり、何に対しても次第に無気力になっていきます。
実際に書いてみるとわかりますが、非常に気持ちがすっきりします。同時に悪感情を外に追いやることにより『不快感な出来事』や『嫌な予感がする先の事』などと距離を置いて向かい合うことが出来ます。そして冷静な気持ちで反省をしたり、分析をしたりするうちに「よし頑張ろう!」と発奮する気持ちが湧いてきます。また、文章にする効果はもうひとつあります。ネガティブな感情を落ち着けてくる点です。
若いころに繰り返し「文章を書くときは、起承転結を考えなさい」と教わった記憶が蘇るのか、無意識のうちに頭が結論を求める訳です。心配事なり、むかついたことなりを書いていると、思考が自然と「どうすれば楽しい気分になれるだろう」という方向に向かってくるもので、心配事に対してもきっと行動の糸口が見つかるに違いないと思います。
それと私はずいぶん長い間このように書き続けていますが、時々読み返すようにしています。これが、我ながらつまらないことを気にしていたものだと苦笑混じりに反省する機会になるものです。そんな自分ですので、心配性の方もこのようなモヤモヤ文章をかいてみたらどうでしょう。これを日記と言ってもかまいませんし、メモ帳程度の小さなノートに数行分の文章を書くだけでいいと思います。人に見せる文章でありませんので「文章を書くのが苦手で下手くそなんだ」という心配も無用です。むしゃくしゃしていることを素直に書いてみてください。案外こういうことで人にやさしくなって行くものです。まずはやってみませんか?
先日、自治会加入の方から、私の随想を読んでいて、いつも息子に送っていると いう言葉をいただき嬉しくなりました。「私は書くことが好きです。」と素直にこの ように書くことにしました。

健康に生きる 心と身体が喜ぶ 日々の過ごし方
~ 我 慢 し な い 生 き 方 ~
怒りの感情を上手に整理する方法について、多くの人が思い違いをしているように思います。
ある人は「怒りを内にため込むのは良くない体に悪い、怒りを感じたらその感情を率直に表に出すことだ」と、大声を 上げて相手に怒りをぶつけることで自分の心はすっきりするという人もいます。
また別の人は「怒りを感じたら我慢することだ。怒ることは恥ずかしいし、怒りを抑え込むことで、そのうち怒りは消えてなくなる」と、考える人もいます。
しかし、それはどちらもあまり賢い方法ではないように思います。怒りを爆発させれば、相手の心に傷をつけてしまいます。そのために人間関係がギクシャクします。そういうことで高血圧や癌・鬱と言った体の不調となって現れると言います。怒りは爆発させるものでもなく、我慢するのでもなく、全く別の方法があるのではないでしょうか。
人が怒りを感じるのは、自分の思い通りにならないからだとおもいますから、健康に生きるには、私はいつも尊敬する人を思い出します。そんな時『怒ってどうなる』果たして『何かいいことがあるのだろうか』『特にならないことはしたくない』と、心に決めているので、むやみに怒らずに、怒ってもしょうがないと決めております。まず自分の信頼する人の顔を思い浮かべてみてください。徐々に心のモヤモヤが消えていきます。