思い出したくない記憶は時が流してくれる！

私達は記憶力の良い悪いに関係なく忘れられないことは誰にでもあると思います。普段は忘れていてもふとした時に思い出して時に夢にも出てくるときもあり、時折うなり声を出し家族にも問われることもあります。
「そうだ、あの人に手ひどく言われたこと」神経を逆なでするようなことなど、どうにか忘れる方法はないものだろうかと思い出すことなど、これまで私が積み重ねた一番有効なことは、新しい経験をどんどん積み重ねることと思います。
コンビニの陳列棚を見るといい例があります。同じ商品でも製造年月日の新しいものが後ろへと並べられる。そうすることで古い商品は前に押し出され、売れなければやがてお払い箱となります。いやな記憶も、新しい経験が記憶として仕入れていくうちに古びていく。こうして自然に忘れる道筋になっています。だから「スケジュールを埋めていき、悩む時間をつくらない」ということを考えることだと思います。
仕事のミス、家庭のトラブル、恋のもめごと、心にひっかかっている悩みがあると何も手につかず時間だけが過ぎていく。
例えば仕事中でもふと気づくと気持ちは悩みに向かっていて、仕事は一向に捗らない。こんな時こそきっちりスケジュールを立てることが必要になってきます。予定がないとどうしても空白の時間が生まれる。悩みの渦中にいる人にとってはこの空白がなんとも厄介なものになり、空白だから悩みが流れ込みやすくいつしかそれでいっぱいになってしまう。こうなると悩みの解消ではないと思います。仕事のスケジュールを細かく立てるのでもいいし、プライベートの予定で手帳を埋めるのもいいし、とにかく空白の時間をなくしてしまう。未来の自分の行動をどんどん決めてしまえば悩みが入り込む余地がなくなるのではないでしょうか。これはいつも私が実行している方法です。

そうはいってもそう簡単には忘れられないと思う方もいると思いますが、確かに悲観は迷路のようなものでありますからひとたび入り込んでしまうといっこうに出口が見いだせなくなりふさがった状態に悶々として次第に「明るい明日の希望あふれる未来など自分にはまったく無縁なものだ」と思いが募ってきて辛さにさい悩まされるばかりとなる。
では、こんな時はどう考えたらいいでしょうか。悲観的になったときは先の事より目先の楽しみを浮かべることを考えたいものです。気持ちが滅入ってしまうときは日々の些細な楽しみに目を向けてみたらどうでしょう。テレビ番組やそれに没頭しささやかでも手ごたえのはっきりした幸福感を味わう。ビールをあおったら多少オーバーに「あぁ、うまい」なんて言ってみるのもいいかもしれません。それで苦しさが一時でも遠のけば物事の経過や結果が上々になり、そんな小さなことの繰り返しが悲観の迷路から抜ける道筋の発見につながるのではないでしょうか。
皆さんはどう思いますか。

健康に生きる！　心と体が喜ぶ日々の暮らし方
～ささいな楽しみが心を癒す～

「いやし」という言葉が近頃流行っています。近頃はそれだけ心がささくれたような環境だということでしょうか。新型コロナ感染病によって世の中の姿がわかりにくくなりました。最終的には自分を癒すのはやはり自分の気持ちの在り方でしょうか。目前の失望や悩みから脱出するには【ささやかな楽しみ】を持つこともいいでしょう。どれほど失望が大きくても悩みが深くとも、ささやかな娯楽のひとつやふたつは見つけたいものです。
石川啄木の短歌に
「友がみな我より偉く見えるとき　花を買いきて妻と楽しむ」
というものがあります。自信を失い憔悴していた夭逝の歌人が一輪の花を妻とともに愛でたというものです。こんなロマンチックでなくても犬や猫などのペットと過ごす時間が心のささくれをとってくれたり、庭の草花の手入れに夢中になるひとときが気持ちを癒してくれたりします。なにも、たちまち気分を一新させてくれるような大げさな楽しみでなくてもいいと思います。
「健康に生きるということは、そう捨てたものでないこと」自分が前向きに　思うことだと思います。一瞬でもそのように明日を夢みることを感じることができればいいのではないでしょうか。

令和４年度 集団検診

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